スズキ、4―12月期営業利益は8.2%増 インド好調で過去最高

2016年2月8日(月)18時23分

[東京 8日 ロイター] - スズキが8日発表した2015年4―12月期決算によると、営業利益は前年同期比8.2%増の1462億円だった。主力のインドでの四輪車販売好調などが寄与し、同期として過去最高となった。

4―12月期の売上高は同9.9%増の2兆3555億円、純利益は同28%増の1022億円だった。四輪車販売はインドで同13.9%増の97万2000台となり、世界全体で同0.4%増の212万2000台と同期として過去最高を記録した。

長尾正彦常務役員は会見で、インドの四輪車市場は上向き基調だが、競争は激化しており、販売拠点の整備や営業マンの増員などを図って強化すると説明。4―12月期のシェアは47%(卸販売ベース)で、今後も「このシェアをしっかり維持していきたい」と述べた。

一方、軽自動車税増税が響いた国内の四輪販売は同21.1%減の44万8000台だった。同社は昨年末、販売低迷を受けて1―3月の軽の国内生産を計画から3万台減産することを発表。長尾氏は、4月以降の需要見通しはまだこれから立てるが「良い材料が見つからない」といい、「生産、販売ともに厳しく見ざるを得ない」と語った。

<通期は純利益予想を50億円増額>

16年3月期通期の連結純利益予想は前期比23.9%増の1200億円に下方修正した。従来は1250億円を見込んでいた。来年度の法人税率引き下げによる繰り延べ税金資産の取り崩しを反映した。売上高、営業利益は従来のまま据え置いた。

通期の売上高予想は前期比2.8%増の3兆1000億円、営業利益予想は同8.7%増の1950億円。トムソン・ロイターのスターマイン調査によるアナリスト22人の予測平均値は2074億円で、会社予想はこれを下回っている。

*内容を追加しました。

(白木真紀)

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