年内の米利上げ予想確率上昇、1月雇用統計受け

2016年2月6日(土)01時45分

[5日 ロイター] - 1月米雇用統計を受け、米短期金利先物市場が織り込む年内の利上げ確率が上昇した。雇用者数の伸びが鈍る一方で、賃金の伸びや失業率の改善が材料視されたという。

先物が織り込む今年12月の利上げ確率は、統計発表前の約20%から50%程度に上昇した。

BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は、今回の米雇用統計は「国際金融市場が混乱する中でも、インフレ(加速)はあり得ることを示した」と分析する。

市場は当初、世界的に不安定な相場などを背景に米連邦準備理事会(FRB)が年内、利上げを見送るのではとの観測が流れていた。今年3月の利上げ確率は依然12%程度にとどまる。

だが、みずほ証券のチーフエコノミスト、スティーブン・リチュート氏は「失業率の低下と賃金増加を踏まえると、3月追加利上げの可能性を完全に無視することはできない」として注意を促した。

*内容を追加して再送します。

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