トヨタ、若年層向け「サイオン」段階的に縮小へ 近年は販売低迷

2016年2月4日(木)01時54分

[3日 ロイター] - トヨタ自動車は米国で展開する若年層向けブランド「サイオン」を段階的に縮小することを明らかにした。

トヨタは12年間にわたり若年層向けの小型車ブランドの確立に取り組んできたが、「サイオン」の販売台数は2006年にピークをつけた後はスポーツ多目的車(SUV)などの大型車に需要が向かう市場のすう勢に押され低迷していた。

具体的には、8月から2017年型の「サイオン」ブランド車3車種をトヨタ・ブランドに変更し始める。また「サイオン・tC」の製造は同月で打ち切る。

「サイオン」ブランドの販売台数は2006年に17万3034台とピークをつけたが、2015年は5万6167台に落ち込んでいた。

トヨタによると「サイオン」ブランドの購入者の半分が35歳以下の若年層。同ブランドの導入にもかかわった北米トヨタのジム・レンツ最高経営責任者(CEO)は、「トヨタの販売網を通して実験するには課題が多すぎるような発想を『サイオン』ブランドを通して試してみることができた」としている。

「サイオン」ブランドはトヨタのディーラ網を通して販売しているため、今回の決定によるディーラーの閉鎖はない。

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