米国株式市場は続伸、日銀マイナス金利で市場心理が好転

2016年1月30日(土)09時02分

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は、大幅続伸で取引を終えた。日銀による予想外のマイナス金利導入で市場心理が好転した。前日発表の決算が好調だったIT大手マイクロソフトが大きく値上がりしたことも相場を押し上げた。

ダウ工業株30種平均は396.66ドル(2.47%)高の1万6466.30ドルで取引を終えた。S&P総合500種指数は46.88ポイント(2.48%)高の1940.24で、昨年9月以来の大きな上昇となった。ナスダック総合指数は107.28ポイント(2.38%)高の4613.95だった。

いずれの指数とも週間でも値上がりし、ダウが約2.3%、S&Pが約1.7%、ナスダックが約0.5%のプラスだった。

月間ではダウが約5.5%安。S&Pは約5.0%安。ナスダックは7.9%安で10年5月以来の大きな下げとなった。

朝方発表された昨年第4・四半期の米国内総生産(GDP)が軟調で、連邦準備理事会(FRB)が想定よりも緩やかなペースで利上げを進めるとの見方が強まったことも、相場を支援した。

マイクロソフトは業績が市場予想を上回ったことで株価が5.8%上昇した。S&Pとナスダックの最大の押し上げ要因だった。S&Pテクノロジー株指数は約3.6%高となり、昨年8月以来の大幅な伸びを示した。

事務機器大手ゼロックスは5.6%上昇した。著名投資家のカール・アイカーン氏の求めに応じる形で事業を2社に分社。うち1社の取締役3人のポストをアイカーン氏側が取得した。

一方、オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コムは7.6%安。前日に発表した昨年第4・四半期の業績が市場予想を下回ったことが嫌気された。

29日のニューヨーク原油先物相場は1.4%高。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国が協調減産する案に、イランが参加しないとする報道が悪材料となり、終盤にかけては伸び悩んだ。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ2789で下げ339だった。ナスダックは上げ2290で下げ584だった。

米取引所の合算出来高は約100億株で、直近20営業日の平均である83億株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値

ダウ工業株30種 16466.30 +396.66 +2.47 16090.26 16466.30 16090.26

前営業日終値 16069.64

ナスダック総合 4613.95 +107.28 +2.38 4512.09 4613.95 4511.30

前営業日終値 4506.68

S&P総合500種 1940.24 +46.88 +2.48 1894.00 1940.24 1894.00

前営業日終値 1893.36

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ