NY市場サマリー(29日)

2016年1月30日(土)08時56分

[29日 ロイター] - <為替> ドルが急伸し、対円で6週間ぶりの高値に上昇した。日銀のマイナス金利導入決定に加え、昨年第4・四半期の米国内総生産(GDP)速報値が市場予想とほぼ一致したことが追い風となった。

ドル/円は米GDP統計の発表後、一時2.4%高の121.68円に上昇。昨年12月18日以来の高値をつけた。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 日銀がマイナス金利導入を決定したことを受け、指標10年債利回りは4カ月ぶりの低水準をつけた。

朝方発表された第4・四半期の米国内総生産(GDP)速報値を受け、米債価格は一時上げ幅を縮小する場面もあった。第4・四半期の米GDPは年率換算で前期比0.7%増と、2.0%増となった第3・四半期から急減速した。ただ、内訳の消費支出は2.2%増となり、市場予想を上回った。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 大幅続伸で取引を終えた。日銀による予想外のマイナス金利導入で市場心理が好転した。前日発表の決算が好調だったIT大手マイクロソフトが大きく値上がりしたことも相場を押し上げた。

朝方発表された昨年第4・四半期の米国内総生産(GDP)が軟調で、連邦準備理事会(FRB)が想定よりも緩やかなペースで利上げを進めるとの見方が強まったことも、相場を支援した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 低調な米経済指標を背景に買われる一方、対ユーロでのドル高などが上値を抑え、 ほぼ横ばいとなった。

外国為替市場では対ユーロを中心にドル高が進行。ドル建てで取引される原油などの商品の割高感につながり、金の上値を抑えた。また、日銀のマイナス金利政策の導入を好感 して欧米株価が急伸し、投資家のリスク回避姿勢が後退したことも、安全資産とされる金 には圧迫材料となった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 主要産油国による協調減産への期待などを背景に買いが入り、4日続伸した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の有力産油国が過剰供給の解消に向けて協調減産に動き始めるのではないかとの観測がこの日も原油相場を支えた。相場は午前中に一時34.40ドル付近に上昇。買い一巡後は上げ幅を若干削ったものの、プ ラス圏を維持した。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

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