前場の日経平均は小幅続伸、日銀会合控え買い戻しの動き

2016年1月28日(木)11時50分

[東京 28日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比32円38銭高の1万7196円30銭と続伸した。前日の米国株が大幅反落した流れを引き継ぎ、東京市場でも主力株を中心に売りが先行。日経平均は節目の1万7000円を一時下回ったが、売りが一巡すると、日銀金融政策決定会合を控えて売り方の買い戻しなどが強まり、指数はプラス圏に浮上した。

業績予想を下方修正したアルプス電気をはじめ、TDKや日東電工、村田製作所など電子部品株が大幅安となり、日経平均の重しとなった。ただ為替が円安方向に振れるとトヨタなど輸出株が切り返し、指数の押し上げにつながった。

下値不安が根強い上海総合指数が下げ渋りの動きをみせたほか、米原油先物が32ドル近辺で推移したことも市場心理を安定させた。日銀金融政策決定会合に対し追加緩和を見込む声は乏しいが、「サプライズを恐れていったんショートを巻き戻す動きが出ている」(外資系証券トレーダー)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がり1054銘柄に対し、値下がりが726銘柄、変わらずが149銘柄だった。

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