中国人民銀、預金準備率引き下げ急がず=関係筋

2016年1月23日(土)00時57分

[上海/北京 22日 ロイター] - 中国では春節(旧正月)を控えて資金需要が高まっているが、中国人民銀行(中央銀行)高官は銀行の預金準備率の引き下げを急がない方針を示した。関係筋が明らかにした。

同筋によると、人民銀の張暁慧総裁補佐は政策銀行や商業銀行の幹部との流動性政策に関する会議で「安易に預金準備率を引き下げることはしない」と言明した。

また「銀行システムに妥当かつ十分な流動性を維持する一方、過度に緩和的な流動性を起因とする人民元相場への圧力に注意を払う必要がある」と述べた。

預金準備率の引き下げは金融緩和の強いシグナルと受け取られる恐れがあるため、銀行システムへの資金供給には別の複数の政策手段を活用すると説明したという。

翌日物の常設貸出ファシリティー(SLF)、中期貸出ファシリティー(MLF)、担保付き補完貸出(PSL)の3つの政策ツールを通じた流動性注入は6000億━8000億元になる可能性があるとも明らかにした。

また易綱副総裁は同じ会議で、人民元を通貨バスケットに対して基本的に安定させる方針を維持すると述べた。人民元の下落を見込んだ取引を行っているとして一部の中国の金融機関を非難したという。

*内容とカテゴリーを追加して再送します。

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