ユーロ圏上期にデフレ突入の恐れ、原油安で=ECB理事会メンバー

2016年1月23日(土)01時09分

[ウィーン 22日 ロイター] - オーストリア中央銀行のノボトニー総裁は22日、原油安によりユーロ圏は今年上期に数カ月間、デフレに陥る可能性があるとの見方を示した。

経済記者クラブで講演した。ノボトニー氏はデフレ見通しについて、「原油価格の推移次第だ」と述べた。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が前日、成長鈍化やインフレ見通しを受け、3月に政策スタンスを見直す状況に追い込まれるとの認識を示した。

ECB理事会メンバーであるノボトニー氏は、ドラギ氏の認識について直接の言及を避けた。ただ、理事会が昨日示した立場は全会一致のものとした。

ノボトニー氏はまた、中国の景気不透明感に関連した市場の動揺は「行き過ぎ」だとし、また中国当局の対応は野心的過ぎると述べた。

中国当局は、為替相場の安定化、資本移動の自由の確保、独立した金利政策を、すべて同時に行おうとしたと指摘した。

その上で「自由な資本移動に向けたトレンドが再び、弱まりつつあり、中国がむしろ一段と積極的に、自国通貨安政策を講じるのではないかと強く心配する」と語った。

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