中国からの資本流出、第4四半期に減速=国家外為管理局
2016年1月22日(金)01時17分
[北京 21日 ロイター] - 中国国家外為管理局(SAFE)によると、2015年の中国の資本フローは純流出となったものの、第4・四半期は流出のペースが前期から鈍化した。
SAFEは21日、ウェブサイトに掲載した声明で、クロスボーダーの資本フローリスクは全般的に抑制されており、資本流出による国内経済への影響も管理可能だとしている。
昨年第4・四半期の資本流出額は第3・四半期から61%減少したと指摘した。
SAFEのデータによれば、国内銀行の外貨取引は第4・四半期は1644億ドルの売り越し、前四半期は1961億ドルの売り越しだった。
ただ招商銀行のアナリストは「最近の人民元安を受けて中国企業や個人の間でドルを保有する動きが強まっている」と指摘し「資本流出圧力は続いている」との見方を示した。
SAFEはまた、外貨の売買を抑制する新たな措置は講じていないとし、年間5万ドルを超える資金を個人が海外に移すことを禁止する法律に変更はないと指摘した。
外貨準備は潤沢で外的ショックに対応できると主張。「内外の複雑な金融・経済状況を踏まえれば、外貨準備の変動は正常だ」としている。
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