ユーロ圏銀行の不良債権問題、ECBが管理改善指示へ=関係筋

2016年1月20日(水)04時47分

[フランクフルト 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の銀行に対し、不良債権管理の改善を指示する方針であることが、関係筋の話で分かった。

ECBは第一段階として、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)やウニクレディトなどを含む多数の銀行に対し、不良債権についての情報提供を求めた。ECBが不良債権の状況を不安視しているとの懸念から、イタリア銀行株はこのところ大きく売られている。

ただ、これらの銀行は代表サンプルとして選ばれただけで、必ずしも状況が深刻なためではないという。サンプルには、ユーロ圏全域のさまざまな銀行が含まれているもようだ。

ECBは集めた情報を基に新たな指針を策定し、銀行に勧告する。具体的には、不良債権担当者の増員や内部慣行の変更、引当金の積み増し、不良債権の価値見直し、バッドバンクの設立などが想定されているという。

ECBの報道官は、情報提供の要請は「通常の監督慣行」とコメントした。

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