アングル:アジア自動車メーカー、米国のSUV販売好調で輸出攻勢

2016年1月12日(火)15時59分

[デトロイト 11日 ロイター] - アジアの自動車メーカー各社は、需要の増加に対応して米国へのスポーツ多目的車(SUV)の出荷を増やそうとしており、日本や韓国で増産する見通しだ。

米国で環太平洋連携協定(TPP)をめぐる本格的な議会審議が始まろうとしている時に、米国向けの自動車輸出が拡大することになる。全米自動車労組(UAW)ほかの労組は、製造業の雇用が海外に奪われるとしてTPPに反発している。

韓国・現代自動車の米市場向け製品企画責任者、マイク・オブライエン氏は11日、北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)の傍らでロイターの取材に応じ、品ぞろえを拡大するためにサブコンパクト・クロスオーバーSUVの開発を急いでいると述べた。近く米国のショールームに並ぶ見通しだが、年内ではないという。

現代は韓国から米国に輸出するコンパクトSUV「ツーソン」の台数を、2015年の約6万3000台から今年は8万台超に増やす計画だ。「ツーソンの販売があまりに好調なので、ディーラーから最も聞かれる不満は『なぜもっと造ってくれないのか』だ」とオブライエン氏は語った。

現代は北米でツーソンを製造しておらず、常に輸入してきた。オブライエン氏によると、最近では韓国の生産能力をより大きく活用し、ツーソンの輸入台数を増やせるような措置を採った。

一方、日産自動車のカルロス・ゴーン社長は10日、デトロイトで、クロスオーバーSUV「ローグ」の販売台数が昨年は44%増えて過去最高の28万7000台に達したため、日本から米国への出荷台数を増やす計画だと述べた。米国で販売されているローグは現在、米国内の生産分と韓国からの輸入で構成されている。

ゴーン社長は「北米の(ローグの)生産能力は100%以上の稼働率となっている。韓国からローグを出荷しているが、近く日本からもいくらか届き始めるだろう」と述べた。

日産は、昨年米国で販売した全ライトトラックの約3分の1を輸入しており、その数は前年比約20%増えた。昨年のSUVの販売台数は前年比20%増え、より小型の乗用車は1.8%減だった。

トヨタ自動車の米国販売部門は昨年、ライトトラックの輸入を前年比30%増やしている。

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