リスク回避の円高進む、中国株下落や中東情勢を懸念=NY市場

2016年1月6日(水)07時55分

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、円が前日に続いて上昇した。中国株が続落し、世界経済への懸念が高まったことに加え、イランとサウジアラビアの断交を受けてリスク回避の動きが継続した。

ドルは比較的堅調な米債利回りや米株が支えになる一方、ユーロは予想を下回るユーロ圏消費者物価指数(CPI)が下押し圧力となった。

円はこの日も全面高の展開となり、ドル/円は終盤の取引で0.4%安の119.01円。前日に付けた約11週間ぶり安値の118.705円を引き続きうかがう水準にある。

中国人民銀行(中央銀行)はこの日、中国株が前日7%下落したことを受けて推定200億ドルの資金供給を行った。これにより円が一時的に高値から押し戻される場面があった。また中国当局が上場企業の大株主による株式売却を制限するルールを検討していることを明らかにしたため、中国株が一時0.2%値を戻す場面もあった。

ユーロ/円はここ8カ月余りで最も安い127.47円に下落後、終盤は1.2%安の127.80円となっている。欧州株式市場の反発に歩調を合わせて安値から幾分回復した。ポンド/円は昨年10月以来の水準まで売られた。

TDセキュリティーズ(ニューヨーク)のシニア通貨ストラテジスト、メイズン・イッサ氏は円高について「リスク回避の動きだ」と指摘した。

またIGセキュリティーズの市場アナリスト、石川順一氏は「中国リスクは円にとってさらなる支援要因だ。日本の経常黒字は思ったよりも速いペースで増えている状況で、もともと今年は円高が見込まれる」との見方を示した。

ユーロ/ドルは約1カ月ぶり安値となる1.0709ドルに下落後、終盤は0.8%安の1.0739ドルで取引されている。

欧州時間に発表された12月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は、食品・エネルギーを除いたコア指数が前年比0.8%上昇し、市場予想と前月の0.9%上昇を下回ったことから欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が高まった。

この日のユーロ安は、市場変動が激しくなるなか、キャリートレードでユーロ売り込んでいた市場参加者による最近のユーロ買い戻しのトレンドが終了したとも言える。

ドル指数は約1カ月ぶり高値を付け、直近では0.5%高の99.393。

米債2年物利回りが1.02%にやや低下したが、S&P総合500種は前日の1.5%安から回復して0.2%高で引けており、ドルの支援材料となった。

ドル/円 NY時間終値 119.02/119.05

前営業日終値 119.37

ユーロ/ドル NY時間終値 1.0748/1.0752

前営業日終値 1.0829

*内容を追加しました。

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