大株主からの資産売却圧力ない―独アディダスCFO=FT紙

2015年12月29日(火)16時44分

[フランクフルト 29日 ロイター] - ドイツのスポーツ用品大手アディダスは、傘下のリーボックなどの資産売却を進めるようアクティビスト(物言う投資家)から圧力をかけられているとの見方を否定した。29日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が報じた。

同紙によると、アディダスのロビン・ストーカー最高財務責任者(CFO)は「誰かとの間で、何らかの圧力をかけられるような会話をしたことはない」と言明した。

ロイターは今月、エジプト人富豪のナセフ・サウィリス氏が米著名投資家メーソン・ホーキンズ氏やその同僚と協力して、出資している企業に改革を迫ろうとしていると報じた。関係筋によると、アディダスはその企業リストの筆頭に挙がっているという。

ストーカー氏はFTの取材に対し、ホーキンズ氏が経営しているサウスイースタン・アセット・マネジメントなどアディダスの大株主とは「良い対話ができている」と説明した。サウィリス氏とは話をしたことがないと述べた。

アディダスは8月、不振のゴルフ事業について売却を検討していると表明。FTによると、「テーラーメイド」ブランドに関しては売却するかどうかを来年第1・四半期に決めるもようだ。

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