訂正:先週のECB理事会、大半が量的緩和拡大望まず=メルシュ専務理事

2015年12月11日(金)00時40分

[フランクフルト 10日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は、ECB理事会メンバーの大半が先週の政策決定をめぐって、量的緩和の拡大を望んでいなかった(訂正)と明らかにした。

専務理事は記者クラブの夕食会で「非常に多くの理事会メンバーが現在の措置は適切で、目標を達成するために一段の措置は必要ないと考えている」と語った。

買入債券が償還を迎えた場合に再投資することを決定したが、2017年から2年間続けた場合3200億ユーロの資金供給につながると述べた。

地方債の買い入れ開始も決めたが、この市場規模は3800億ユーロ程度だと指摘。

その上で「口先の約束ではない。行動を伴う」と述べた。

先週の理事会に向けて投資家の緩和期待が高まった点について、メルシュ理事は「(ECB理事会は)集団で決定するという事実が完全に過小評価されていた」との見方を示した。

中国の景気鈍化による世界経済への波及について懸念を示し、「リスクは高まった」と語った。

予想される米利上げについては、ECBの追加緩和でユーロ圏への影響は弱まるが、新興国市場は影響を被る可能性があると述べた。

*英文の訂正により、第1段落の「量的緩和の拡大を望んでいない」を「先週の政策決定をめぐって、量的緩和の拡大を望んでいなかった」に訂正しました。見出しも同様の内容を反映させました。

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