米自動車販売、11月は年率換算で過去最高 SUV好調

2015年12月2日(水)08時23分

[デトロイト 1日 ロイター] - 調査会社オートデータがまとめた11月の米自動車販売は自動車各社の販売促進活動に加え、スポーツ用多目的車(SUV)の販売が好調だったことが追い風となり、前年同月比1.4%増の132万台と、11月としては2001年につけた過去最高水準に迫った。

季節調整済みの年率換算では1819万台と、11月としては過去最高。ただオートデータは、独自動車大手ダイムラーが傘下のメルセデス・ベンツの販売台数を2日に発表することから、全体の販売台数が修正される可能性があるとしている。

11月は自動車各社が「ブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)」に向けた販売促進に注力したことも押し上げ要因になった。

日産自動車の米国販売責任者、ダン・モーンケ氏は、「ブラックフライデーはこれまでは自動車販売とは関係が薄かったが、今はは自動車小売業界にも浸透しており、これまで12月に集中していた年末商戦が前倒しされている」と述べた。

調査会社iSpot.tvによると、自動車業界の10月1日─11月29日までのテレビ広告費は10億9800万ドルと、前年同期から25%近く増加した。

メーカー別では、首位のゼネラル・モーターズ(GM)が1.5%増の22万9296台、2位のトヨタ自動車が3.4%増の18万9517台。

3位のフォードは0.4%増の18万7794台、4位のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は3.0%増の17万5974台だった。5位のホンダは5.2%減、6位の日産は3.8%増。

排ガス不正問題で揺れる独フォルクスワーゲン(VW)は24.7%減の2万3882台だった。

米商務省経済分析局(BEA)によると、2015年の通年の販売台数について、アナリストの間では2000年につけた過去最高の1735万台を超えるとの見方が大勢となっている。

*内容を追加します。

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