米10月の建設支出1.0%増、7年10カ月ぶり高水準

2015年12月2日(水)02時15分

[ワシントン 1日 ロイター] - 米商務省が1日に発表した10月の米建設支出(季節調整済み)は前月比1.0%増の1兆1100億ドルで、金額ベースで2007年12月以来7年10カ月ぶりの高水準を記録した。

市場予想は0.5%増だった。個人消費が減速し、製造業が引き続き弱含む中でも、米経済は底堅さを保っていることを示した。9月の数字は0.6%増で修正なしだった。

10月の建設支出は前年同月比では13.0%増えた。

米経済は、ドル高に加えて、製造業全体の重しとなっているエネルギー業界の投資削減、慎重な消費動向など逆風に直面しているが、建設支出は今年に入って毎月増加しており、10─12月期の国内総生産(GDP)を下支えしそうだ。

10月は民間建設が0.8%伸び、08年1月以来の高水準となった。民間の住宅建設支出は1.0%増加し、07年12月以来の高い水準だった。住宅建設や改築の伸びを反映した。住宅以外の民間建設支出は0.6%増加し、約7年ぶりの高い水準となった。製造業の工場建設が3.0%増と底堅かった。

公共建設支出は1.4%増と約5年ぶりの高水準だった。公共部門の大半を占める州・地方政府は0.1%減ったものの、連邦政府が19.2%と大きく増え、12年5月以来の高水準をつけた。

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