米中古住宅仮契約指数予想届かず、プラス転換も

2015年12月1日(火)04時59分

[ワシントン 30日 ロイター] - 全米リアルタ-協会(NAR)が30日発表した10月の中古住宅販売仮契約指数は前月比0.2%上昇の107.7だった。3カ月ぶりにプラスへ転じたものの、市場予想の1.0%上昇を大きく下回った。

住宅市場はことし前半に力強さを増したが、ここにきて減速の兆しがみえている。

仮契約は通常1─2カ月以内に本契約に移行する。中古住宅販売仮契約指数が緩慢な伸びにとどまったことで、10月に3.4%減だった中古住宅販売が持ち直すことは考えにくい。

最近発表された10月の住宅着工件数や11月の住宅建設業者指数も弱含んでおり、住宅市場の減速を示唆している。住宅販売は在庫不足からくる価格上昇によって抑制されている。

仮契約指数は前年同月比では3.9%上昇した。

前月比の数字を地域別でみると、東北部が4.5%、西部が1.7%それぞれ上昇した。一方、南部は1.7%、中西部は1.0%の低下だった。

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