米国株がほぼ横ばい、年末商戦を不安視し小売り株下落

2015年11月28日(土)08時08分

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 感謝祭の祝日明け27日の米国株式市場は薄商いの中、ほぼ横ばいで取引を終えた。年末商戦の行方が不安視され小売り関連株が売られたほか、娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーの値下がりも重しとなった。

ダウ工業株30種平均は14.90ドル(0.08%)安の1万7798.49ドルで取引を終えた。一方、S&P総合500種指数は1.24ポイント(0.06% )高の2090.11だった。ナスダック総合指数は11.38ポイント(0.22%)高の5127.52だった。

この日は、年末まで続く大型商戦の幕開けとなる感謝祭明けの大型セール「ブラックフライデー」の日だったが、天候が良くなかったこともあり消費者の反応は慎重だった。小売業者は年間売上高の2─4割を11月から12月にかけての年末商戦で稼ぎ出す。

アパレルのアーバン・アウトフィッターズが2.7%、ギャップも2.5%の下落。宝飾品のシグネット・ジュエラーズも1.7%安。紳士服専門店のメンズ・ウエアハウスや靴小売りチェーンのDSW、宝飾品のティファニー、家電量販店のベスト・バイもそれぞれ1%を超える下げになった。一方、小売り大手のウォルマート・ストアーズやJCペニー、アマゾン・ドット・コムの下げは1%未満だった。

ウォルト・ディズニーは3.0%安で、ダウとS&Pの最大の押し下げ要因となった。傘下のスポーツ専門放送局ESPNの契約者数が10月上旬までの1年間で300万人減少したと25日に発表したことが嫌気された。

騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では上げ1829で下げ1154(1.58対1)だった 。ナスダックは上げ1698で下げ983(1.73対1)だった。

米国株は前日が祝日による休場。この日も短縮取引で、休みをとるトレーダーが多かった。米取引所の合算出来高は約27億9000万株で、直近7営業日の平均である70億株を大きく下回った。

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