CO2排出不正で新車受注鈍化に直面、VW労働者代表が危機感

2015年11月28日(土)02時12分

[ヴォルフスブルク(ドイツ) 27日 ロイター] - フォルクスワーゲン(VW)の労働者代表は27日、同社が二酸化炭素(CO2)排出水準や、燃料消費の過少表示を認めたことを受け、新車受注が鈍化に直面しつつあると危機感を表明した。

労働者組織の代表を務めるトップ、ベルント・オスターロー氏が記者団に語った。同氏は「窒素問題より、CO2問題のほうが、(自社製品への)より大きな信頼危機を引き起こした」と指摘。

VWは、CO2問題を認めた後、受注数や売り上げが急減し始めたとの各種報道を否定する。

同氏は、受注減が続けば、雇用リスクが生じる恐れもあると警告。「車を売るから、われわれの雇用が安定している。車がまったく売れなければ、状況はかなり困難になる」と語った。

そのうえで、VWが今後の受注状況に目を凝らす必要があるとの認識も示した。

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