米国株は続落、週間では8月以来の値下がり
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 13日の米国株式市場は続落して取引を終えた。テクノロジー株に売りが集中したほか、年末商戦の行方が不安視された百貨店銘柄も下落し、全体水準を押し下げた。
取引終了後にパリで大規模な銃撃や爆発が発生したと伝わり、米国株の先物は薄商いの中で大きく値下がりした。
ダウ工業株30種平均は202.83ドル(1.16%)安の1万7245.24ドルで取引を終えた。S&P総合500種指数は22.93ポイント(1.12%)安の2023.04だった。ナスダック総合指数は77.20ポイント(1.54%)安の4927.88だった。
週間ではいずれも、中国経済の減速懸念で世界的に資産価格が急落した8月以来の大きな値下がりとなり、ダウが約3.7%、S&Pが約3.6%、ナスダックが約4.3%のマイナスとなった。
ネットワーク機器大手のシスコシステムズは5.8%安。前日の決算発表で、受注や米国以外の個人消費が弱含んでいるとして軟調な業績見通しを示したことが嫌気された。ほかのテクノロジー大手も連れ安となり、アップルは2.9%、フェイスブックは3.8%下落した。S&Pハイテク株指数は2.01%低下した。
高級百貨店ノードストロームは通期見通しの下方修正が嫌気され、株価が約15.0%下落した。メーシーズも11日に通期の見通しを引き下げており、百貨店銘柄は神経質な相場展開となっていた。同業大手のJCペニーも15.4%値を下げた。
この日発表された10月の米小売売上高が市場予想を下回ったことも悪材料だった。
騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では下げ1903で上げ1154だった。ナスダックは下げ1761で上げ1027だった。
米取引所の合算出来高は約77億株で、直近20営業日の平均である71億株を上回った。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)
終値 17245.24(‐202.83)
前営業日終値 17448.07(‐254.15)
ナスダック総合
終値 4927.88(‐77.20)
前営業日終値 5005.08(‐61.94)
S&P総合500種
終値 2023.04(‐22.93)
前営業日終値 2045.97(‐29.03)
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