欧州市場サマリー(19日)

2015年10月20日(火)04時20分

[19日 ロイター] - <為替> ユーロが対ドルで10取引日ぶりの安値をつけた。22日の欧州中央銀行(ECB)理事会が追加緩和策を示唆する可能性のほか、ドラギ総裁が「口先介入」するとの観測が広がった。先週の一部米指標が良好だったことも、ドルを下支えた。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> 反落。中国の軟調な指標を受け鉱業株が大きく売られ全体水準を押し下げた。

アイルランドの製薬会社シャイアーは2.5%高で取引を終えた。米FDA(食品医薬品局)が同社のドライアイ治療薬の承認を延期し、さらなる臨床試験データの提出を要求した。この発表後、株価は下落したが、取引時間の終盤にかけて持ち直した。シャイアーの最高経営責任者(CEO)は、これまで通り2016年の導入開始の可能性を想定していると述べた。

銀行大手のバークレイズは1.5%上昇した。投資銀行事業の規模縮小を加速させると報じられたことが買い材料視された。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 続伸。ドイツ銀行や製薬株が買われ、全体水準を押し上げた。ただ、中国の軟調な指標を受けたコモディティ株の値下がりが重しとなった。

ドイツ銀行は3.7%値上がりした。一連の不正にまつわる訴訟費用の増加などを受けて改革推進を求める声が強まる中、ジョン・クライアン共同最高経営責任者(CEO)が経営陣の刷新と事業再編計画を発表したことが好感された。

デンマークの医薬品メーカー、ノボ・ノルディスクは、証券会社による投資判断の引き上げが好感され株価が2.5%上昇した。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> ギリシャ2年債利回りが年初来の最低水準となった。金融支援を受けるのに必要な一連の改革案について、議会が先週末に承認したことを好感した。

ギリシャ国債はこの日、域内で最も好調だった。トレードウェブによると、ギリシャ2年債利回りは80ベーシスポイント(bp)以上下げて、今年最低となる8.23%を記録した。ドイツ2年債との利回り格差も年初来で最小だった。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

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