独VW、排ガス不正問題で人員削減の可能性示唆

2015年10月6日(火)23時32分

[ヴォルフスブルク(ドイツ) 6日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)のミュラー新最高経営責任者(CEO)は6日、排ガス試験をめぐる不正問題への対処は「痛みを伴う」と述べ、同社が人員削減を実施する可能性があることを示唆した。

ミュラー氏は前月末、排ガス不正問題の責任を取って辞任したマルティン・ウィンターコルン氏の後任としてCEOに就任。この日にヴォルフスブルクにある本社で2万人を超える従業員を前に「同問題に対する技術的な解決策は視野に入っているが、ビジネス面、および財務面への影響はまだ明らかになっていない」と指摘。

「こうした状況のなか、すべての投資計画の見直しを進めており、効率化プログラムの調整を行う。率直に言えば、これには痛みを伴う」とし、「今回の危機を乗り越えるために、VWは大規模な削減を行う必要がある」と述べた。

排ガス不正問題が人員削減につながる可能性があるとの示唆は今回が初めて。

VW関係筋は前週ロイターに対し、VWは格付けを向上させるため、経費削減策、および流動性改善策を検討していることを明らかにしていた。

*内容を追加しました。

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