金融安定の手段限られる、拡大も検討すべき=米FRB副議長

2015年10月3日(土)04時31分

[ワシントン 2日 ロイター] - フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長は、米国が持つ資産バブルへの対処手段は多くなく、効果が試されたわけでもないとし、金融安定の対策について当局は一段と分析を進める必要があるとの認識を示した。

「米国のマクロプルデンシャル手段は多くもなく、厳しい状況下で試された訳でもない点を依然懸念している」と述べた。ただ、異なる規制当局が金融システムの各部分をそれぞれ監督しており、マクロプルデンシャル手段を拡大、実行することは困難な可能性があるとも述べた。

その上で「マクロプルデンシャル手段が限られていることを踏まえると、金融安定リスクを抑制するための手段として、金融政策の調整が話し合われるべき時期が訪れる可能性があると考える」とし、最終的には金融安定の責任は金融政策に委ねられるかもしれないと述べた。

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