フォルクスワーゲン前会長、なおグループ4社の要職に

2015年10月2日(金)04時24分

[ベルリン 1日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題で引責辞任したウィンターコルン前会長兼最高経営責任者(CEO、68)が依然、グループ関連企業4社の要職にとどまっていることが判明した。

同氏が握っているのは、VWの大株主で持ち株会社のポルシェSEのCEO、VWの高級車部門アウディの会長、トラック部門スカニアの会長、持ち株会社のトラック&バスの会長の各職。

ある関係筋は、同氏が要職にとどまっているのは、排ガス規制逃れ問題への捜査が進むなか、同氏が他の役職も辞任すれば罪を認めたと受け取られかねないためと話す。

デュースブルク・エッセン大学自動車研究センターのフェルディナント・ドゥーデンヘッファー所長は「ウィンターコルン氏が今だに要職にとどまっているのは驚きとしか言いようがなく、VWがせっかく出直しを誓っても、同氏が居座り続けるかぎりVWのイメージに傷がつくだけではないか」と述べた。

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