ECB、ユーロ圏大手銀行の最低資本要件を設定=関係筋

2015年9月8日(火)04時47分

[ミラノ/フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)傘下の銀行監督部門は、ユーロ圏大手銀行を対象に最低資本要件を設定した。決定内容について近く、銀行に通知する見通し。事情に詳しい3人の関係者が7日、ロイターに明らかにした。

ユーロ圏大手銀行の監督権限は昨年末、ECBに一元化。ECBは各行が最低限保有すべき「普通株式等Tier1比率」を設定することになっていた。同比率は損失吸収能力を測る重要な指標とされている。

関係筋によると、決定は先週末に下され、ECB監督下にある123行の大半が対象になる。

ECB監督下にある銀行の約80%は、9━12%の普通株式等Tier1比率の確保を義務付けられ、全体の半数は同比率が10%になる見込みだという。

決定は草案であり、銀行は不服があれば、ECBから通知された後2週間以内に、異議を申し立てることができる。

ECBは今年11月をめどに、最終的な決定を下す見通しという。

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