総額最大102兆4099億円=16年度概算要求で政府筋

2015年9月3日(木)23時30分

[東京 3日 ロイター] - 2016年度一般会計予算編成で、各省庁からの概算要求額が過去最大の102兆4099億円になったことが3日、わかった。高齢化に伴う社会保障費や成長戦略の実現に向けた「優先課題推進枠」への要望が膨れあがった。年末に向けた予算編成作業では、経済成長と同時に財政規律を死守できるかが焦点となる。

政府筋が明らかにした。政策に使う予算要求は76兆3556億円と15年度当初から3兆4643億円増えた。来年度の概算要求では高齢化による社会保障費の増加分6700億円を認めたため、厚生労働省からの要求が30兆6675億円に達した。

成長戦略を実現するための優先推進枠は、ほぼ上限となる3兆8529億円だった。

厳しい財政事情を反映し、国債の利払いなどに充てる国債費も26兆0543億円と過去最大に膨らんだ。この結果、要求総額は102兆4099億円と15年度より6兆0680億円増加した。財政投融資計画への要求額は14兆4674億円だった。4日午後にも発表する。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ