ギリシャ民営化目標、今年達成できず=資産開発基金トップ

2015年9月3日(木)03時28分

[アテネ 2日 ロイター] - 国際債権団から支援融資を受ける見返りに民営化を進め、今年14億ユーロの資金調達を目指していた件で、ギリシャが目標を達成できない見通しとなった。国有資産開発基金(HRADF)トップのStergiosPitsiorlas氏が2日、ロイターのインタビューで語った。

同氏は、今年の目標達成ができなくなったと指摘。「2016年の目標達成は現実的」との認識を示した。ギリシャは資産を売却し、来年に37億ユーロ、2017年は13億ユーロの資金調達を目指す。

ギリシャは昨年末、国内14空港の運営権をドイツ空港運営会社、フラポートなどを運営権の優先売却先に選定した。

ただ、手続きに時間がかかり、12月までに資金12億ユーロを受け取ることができない恐れがあるという。

テッサロニキ港の民営化をめぐってPitsiorlas氏は、入札条件を変更する考えを示した。当初の出資上限を67%から51%に引き下げる。3日にHRADFの取締役会で承認される見通しだ。

入札には三井物産などが参加する。

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