ユーロ圏国債利回り低下、ECB一段の緩和策示唆との観測で

2015年9月3日(木)02時40分

[ロンドン 2日 ロイター] - 2日のユーロ圏金融・債券市場では、欧州中央銀行(ECB)が翌日に開く理事会でディスインフレ圧力に対抗するために一段の金融刺激策について示唆するのではないかとの観測から、独連邦債利回りがやや低下した。周辺国国債利回りも低下している。

3日のECB理事会について、オックスフォード・エコノミクスの首席ユーロ圏エコノミスト、ベン・メイ氏は、「政策に大幅な変更はないと見ているが、量的緩和(QE)プログラムに関する文言に若干の変更がある可能性がある」と指摘。「(ECBがQE実施の期限としている)2016年9月に関する言及がなくなり、QEは無期限で実施するとの姿勢が示唆される可能性もある」と述べた。

終盤の取引で独10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の0.79%。同利回りは週初には0.82%と2週間ぶり高水準をつけていた。

周辺国では、ポルトガル10年債が6bp低下の2.69%。ポルトガルはこの日、30億ユーロの7年債を発行、応札は50億ユーロを超えた。

イタリア10年債利回りは1.99%、スペイン10年債利回りは2.13%と、ともに1bp低下した

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