前場の日経平均は1万9000円回復、値上がり9割超の全面高
2015年8月28日(金)11時50分
[東京 28日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比513円66銭高の1万9088円10銭と大幅続伸した。4─6月期米GDP改定値の上方修正を好感した前日の米株高を背景に序盤から買いが先行した。
原油相場の上昇を受けて資源関連株への買い戻しが活発化したほか、自動車や銀行など主力株も堅調に推移し、東証1部全体の9割が値上がりする全面高となった。
上海総合指数の上昇率が2%超と堅調に推移したことも安心感を誘った。東証公表の空売り比率が高水準であることから買い戻しが主体との見方が多い。日経平均は取引時間中で8月24日以来4営業日ぶりに節目の1万9000円を回復したほか、200日移動平均線(1万9042円37銭=28日前引け時点)も上回った。
もっとも短期的な自律反発の域を出ず、市場関係者からは先行きを警戒する声も出ている。東洋証券ストラテジストの土田祐也氏は「米GDP改定値の上方修正に対し、今回は米景況感の改善を好感した形になったが、今後の米経済指標次第では再び9月の米利上げ観測が高まりかねない。9月のメジャーSQ(特別清算指数)にかけて一段の下振れリスクはくすぶる」と述べた。
東証1部の騰落数は、値上がり1801銘柄に対し、値下がり82銘柄、変わらずが7銘柄だった。
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