ギリシャ暫定首相にタヌー最高裁長官、選挙管理内閣発足へ

2015年8月28日(金)07時36分

[アテネ 27日 ロイター] - ギリシャの暫定首相に指名された最高裁判所長官のバシリキ・タヌー氏が27日夜、就任宣言を行った。総選挙までの間、暫定政権を率いる。暫定的ではあるものの、国内初の女性首相が誕生した。タヌー氏は緊縮反対派で、裁判官らの賃金カットに抗議したことで知られている。

総選挙の投開票日は9月20日が有力とみられる。ギリシャ暫定政権の閣僚名簿は今週28日にも正式に発表される見通しになっている。

首相を務めていたチプラス氏は20日に辞任。欧州連合(EU)からの新たな金融支援の条件となる財政再建策をめぐる議会採決で、与党内部から大量の造反者が出たことを受けて、解散総選挙に踏み切った。

ギリシャ国内ではチプラス氏の人気は依然高く、総選挙では同氏率いる急進左派連合(SYRIZA)が再び第1党になる見通し。ただ単独過半数の確保は厳しいとみられ、その場合は連立を余儀なくされる。

*内容を追加し、カテゴリーを修正しました。

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