BMW第2四半期の営業利益3%減、中国販売低迷

2015年8月4日(火)23時26分

[フランクフルト 4日 ロイター] - 独自動車大手BMWが4日発表した第2・四半期決算は、営業利益が3%減少した。10年ぶりに販売が減少に転じた中国市場の低迷が響いた。

第2・四半期の利払い・税引き前利益(EBIT)は25億2000万ユーロだった。ロイターがまとめた予想平均と一致した。

自動車部門のEBITマージンは8.4%と、前年同期の11.7%から低下。競合するメルセデス・ベンツとアウディのEBITマージンはそれぞれ10.7%と9.9%だった。

人件費の拡大、新製品関連支出の増加、利益率の低い小型車への販売シフトなどを四半期利益減少の要因として挙げた。

BMW、ミニ、ロールスロイスの世界的な販売は増加したが、中国では古くなりつつある販売モデルが足かせとなった。

BMWは2015年通期について、売上高と税引き前利益が過去最高を更新するとの見通しを引き続き示したが、伸びは鈍化すると予想。自動車市場の競争激化や人件費の上昇、中国市場の正常化に関連した困難などが重しになるとの見方を示した。

中国での5月の主力ブランドBMWとミニブランドの販売台数は4.2%減と、10年ぶりにマイナスとなった。6月は0.1%減だった。

決算発表に臨んだ、フリードリッヒ・アイヒナー最高財務責任者(CFO)は「(業績の)伸びが続くと予想する」と分析したが、「2桁の伸びにはならないだろう」とも話した。

中国の需要が一段と悪化すれば、業績見通しを圧迫する恐れもあるとしつつ、現時点でそうした見通しを持っていないという。

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