富士重、スバルのサプライヤー各社に従業員の公平な待遇求める

2015年8月3日(月)08時57分

[2日 ロイター] - 自動車「スバル」ブランドを展開する富士重工業は、同社のサプライヤー各社に対し、従業員を公平に扱い、「人権と国際的な行動基準」を守るよう求めた。

米国スバルは7月31日付の声明で「富士重工業は社内であれサプライチェーン内であれ、いかなるレベルの従業員の搾取も容認しない」と発表。同社のサプライチェーン各社に対し、この方針を伝えたとした。

今回の声明は、スバルや同社サプライヤーなど日本の関連工場で働く外国人労働者の厳しい労働環境に関するロイターの7月末の調査報道を受けたもの。彼らはアジアやアフリカからの難民申請者などで、同じ仕事をする日本人よりも賃金が安いことや安全対策の欠如、賃金の35%程度を派遣元の業者が受け取る仕組みなどに不満を述べていた。

富士重工業は声明で「すべての従業員が、尊厳と敬意を持って公平に扱われ、労働環境の適切な安全対策を講じられることを目指す」と表明した。

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