独VWの第2四半期は営業増益、中国減速で見通し引き下げ

2015年7月29日(水)20時51分

[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が発表した第2・四半期決算は、営業利益が34億9000万ユーロ(38億5000万ドル)で市場予想とほぼ一致した。欧州販売の回復やコスト削減が奏功した。

半面、中国市場の減速を理由に、販売見通しは引き下げた。同市場での販売は全体の4割以上を占める。

通期の販売予想は、最高を記録した前年並みの1010万台を見込むが、緩やかな増加としていた従来見通しは下方修正した。

独シンクタンク、CAMの責任者であるシュテファン・ブラッツェル氏は「中国市場への依存により、他国市場での低迷を改善する必要が生じている」と指摘。「構造的問題の解決を遅らせる余地はない」と述べた。

売上高は560億ユーロで予想を上回る10%増となった。

上期の世界販売は0.5%減の504万台。中国での販売減少が響いたものの、トヨタ自動車をかろうじて上回って首位を奪回した。

通期の営業利益率は5.5―6.5%、昨年の6.3%から低下を見込んでいる。連結売上高は4%増を予想している。

ロイター調査によると、グループ全体の営業利益は来年、154億ユーロになる見通しで、今年の予想(136億ユーロ)と比べると13%増加する計算となる。

*内容を追加します。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ