中国株は4日続落、香港株小動き

2015年7月29日(水)14時36分

[香港 29日 ロイター] - 29日の中国株式市場は4営業日続落して前場の取引を終えた。ただ、政府の相場下支え策に対する期待もあることから、週前半ほどのきつい下げはみられない。

上海総合指数は7.7371ポイント(0.21%)安の3655.2653で前場を終了。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数は14.327ポイント(0.38%)安の3796.765だった。

中国証券監督管理委員会(CSRC)は28日、前日の中国株急落について調査を進めていることを明らかにした。ただ、29日のCSI300指数先物(8月限)は1%安となり、先安観が強いことを示している。

上海相場は6月半ば以来、30%程度下落。最近の数週間は回復の兆しも見せていたが、27日の指数は8%超下落し、1日の下げとしては2007年以来の大きさとなった。

東北証券(上海)のアナリスト、杜長春氏は「調整がたびたび入り、相場が急落したことで、投資家らはより慎重になっている」と指摘。「以前と異なり、底値で拾う動きがみられなくなっている」とも述べた。

信用取引も減少している。27日、A株の売買高のうち信用取引が占める割合は11.7%となり、前週末の24日(12.6%)、23日(12.9%)を下回った。株価上昇を手がかりに投機的な買いを入れてきた投資家らは、損失が膨らむにつれ売りを出さざるを得なくなっている。

香港株式市場は小動き。

ハンセン指数は11.86ポイント(0.05%)高の2万4515.80で前場を終了。

ハンセン中国企業株指数(H株指数)は25.36ポイント(0.23%)高の1万1198.40。

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