米新築住宅販売7カ月ぶり低水準、市場回復傾向は続く

2015年7月25日(土)02時56分

[ワシントン 24日 ロイター] - 米商務省が24日発表した6月の新築1戸建て住宅販売(季節調整済み)は、年率換算で前月比6.8%減の48万2000戸と、昨年11月以来7カ月ぶりの低水準となった。市場は横ばいを予想していた。

5月の数字は当初発表の54万6000戸から51万7000戸へと大きく下方修正され、前月と比べてマイナスとなった。一方、6月は前年同月比で18.1%増加した。

前月比で2カ月連続のマイナスとなったものの、前月比の数字は振れやすい傾向がある。新築住宅販売が住宅市場全体に占める割合は8%程度にすぎず、住宅市場は全般的に回復傾向が続いていることから、「足元、新築住宅販売の動向を過度に不安視すべきでない」(JPモルガンのダニエル・シルバー氏)との声も聞かれる。

22日に発表された6月の米中古住宅販売件数は8年以上ぶりとなる高い水準をつけた。17日発表の6月の住宅建設許可件数も8年近くぶりの高水準で、着工件数も底堅く伸びた。

6月の新築住宅販売を地域別にみると、北東部は前月比28%の増加。5月は78.6%の大幅増だった。一方で西部は17%、中西部は11.1%、南部は4.1%それぞれ減少した。

住宅在庫は3.4%増の21万5000戸と、2010年5月以来の高い水準だったが、住宅バブルのピークと比べると半分以下の水準にとどまっている。

販売ペースから計算した在庫消化に必要な期間は5.4カ月で、昨年11月以来の長さとなった。5月は4.8カ月だった。

販売物件の中間価格は前年同月比で1.8%値下がりし、28万1800ドルだった。新築1戸建て住宅は住宅市場全体の8.1%を占める。

*内容を追加して再送します。

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