ドル指数が7週間ぶり高値、年内の米利上げ観測強まる=NY市場

2015年7月17日(金)07時19分

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 16日のニューヨーク外為市場では、ドルの主要6通貨に対するドル指数が7週間ぶりの高値水準に上昇した。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が前日に年内の利上げをあらためて示唆したことに加え、4週間ぶりのマイナスとなった7月11日までの週の米新規失業保険申請件数を受け、市場では早ければ9月にも利上げがあるとの見方が広がり、ドルが買われた。

ドル指数は終盤0.50%高の水準となっている。一方、ユーロは、市場の関心が各国の金融政策に移る中で下落した。

ユーロ/ドルは、ギリシャ議会が金融支援の条件となる財政改革法案を可決したことによる反発も一時的で、終盤は0.70%安の1.0875ドルとなっている。ユーロ/円も終盤の取引で0.35%安の135.00円。

ウェストパック(ニューヨーク)の上級通貨ストラテジストのリチャード・フラヌロビッチ氏は「ギリシャ問題が主要テーマから外されつつある中、ドル買い材料とユーロ売り材料がいよいよ主役になってきているところだ」と述べた。

ウェスタン・ユニオン(ロンドン)の企業ヘッジング部門マネジャー、トビアス・デービス氏も、ドル2カ月ものスワップコストの上昇を米金利上昇期待の高まりの例に出しながら、「市場の関心はユーロ圏、英国、米国の金融政策の方向性の違いに移っている」との認識を示した。

ドル/円は終盤0.30%高の124.13円で取引されている。

その他通貨ではニュージーランド(NZ)ドルが下落した。15日に行われたNZの世界最大の乳製品輸出会社のフォンテラによる入札で、乳製品の国際価格が12年半ぶりの低水準となり、16日の4─6月期NZ消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで、NZドル/米ドルは2009年以来の安値水準となる0.6498米ドルまで売られた。

ドル/円    終値   124.12/14

前営業日終値   123.79/80

ユーロ/ドル  終値   1.0874/76

前営業日終値   1.0947/52

*内容を追加しました。

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