シティ金融危機以降で最高益、株価6年半ぶり高値
2015年7月17日(金)02時08分

[16日 ロイター] - 米シティグループが16日発表した第2・四半期決算は、コーバット最高経営責任者(CEO)の下での事業再編やコスト削減が奏功し、金融危機以降で最高益を記録した。法務費用の減少も追い風となった。
株価は午前の取引で一時3%高の58.18ドルと6年半ぶり高値をつけた。
純利益は48億5000万ドル(1株当たり1.51ドル)となり、38億ドルの法務費用を計上した前年同期の1億8100万ドル(同0.03ドル)から大幅に増加した。
調整後の純利益は18%増の46億5000万ドル(同1.45ドル)で、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト平均予想の1株1.34ドルを上回った。
調整後の総収入は191億6000万ドルと1.5%減少したものの、アナリスト予想の191億1000万ドルほどは減少しなかった。
コーバットCEOは2012年の就任以降、世界各国の個人向け事業売却や米国内の支店網縮小など、事業のスリム化を目指している。
中核事業を担うシティコープの営業経費は98億ドルで、6%減少した。債券事業の収入は30億6000万ドルと1%減少したものの、他行と比較すると小幅な落ち込みにとどまった。
- 1/1