上海株が大幅続落で終了、予想上回るGDPには反応薄

2015年7月15日(水)18時11分

[上海 15日 ロイター] - 15日の中国株式市場は大幅に続落した。この日発表された4―6月期の中国国内総生産(GDP)は予想を上回ったものの、市場の反応は鈍かった。中国株はこのところ、政府の株価支援策を受けて持ち直していたが、早くも失速する可能性がささやかれている。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数の終値は145.390ポイント(3.54%)安の3966.759。上海総合指数は118.7838ポイント(3.03%)安の3805.7033。

この日は売買を再開する企業がさらに増え、売買を依然停止している銘柄は、全体の25%程度に減少した。株価急落時には上場企業の半数が売買を停止していた。

創業板(チャイネクスト)指数は4.6%安で取引を終了した。インフラ、運輸、ヘルスケアの各セクターも売られた。

一方、大手銀行株は上昇し、エネルギー大手のペトロチャイナも上昇。政府の支援を受けた投資家が市場安定化を支援しているとの観測が広がっている。

香港市場も続落して取引を終えた。予想を上回るGDPに反応することなく続落した中国本土市場につれ安となった。

ハンセン指数の終値は65.15ポイント(0.26%)安の25055.76。

ハンセン中国企業株指数(H株指数)は154.97ポイント(1.31%)安の11681.20。

ギャラクシー・エンターテインメント・グループ(銀河娯楽集団)が3.7%安で下げを主導。新世界発展が3.3%安、中国人寿保険 が2.7%安で続いた。

H株指数の下落をけん引した長城汽車は5.6%安。中信証券(CITICS)が4.9%安、比亜迪汽車(BYD)が4.7%安だった。

*内容を追加します。

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