プライマリーディーラー、20社中16社が9月の利上げ予想=調査

2015年7月3日(金)07時27分

[ニューヨーク 2日 ロイター] - ロイターがプライマリーディーラー(米公認政府証券ディーラー)を対象に、6月米雇用統計発表後に実施した調査によると、20社中16社が9月の利上げを予想し、15社が年内2度の利上げがあるとの見方を示した。

1カ月前の調査では、16社中14社が9月の利上げを予想していた。

米雇用統計やギリシャ情勢の緊迫化を背景に、プライマリーディーラーの半数が9月の利上げの可能性は低下したとの見方を示した。

労働省が2日に発表した6月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が22万3000人増となり、前月と比べ伸びが縮小した。

大和証券キャピタル・マーケッツの首席エコノミスト、マイケル・モラン氏は「雇用統計を受け、9月に利上げがあるとの私の確信は若干弱まった」と語った。

9月の利上げ確率については、予想中央値は55%となり、6月の64%から低下した。

12月の利上げ確率の予想中央値は80%と、6月から変わらなかった。

2015年末時点のフェデラルファンド(FF)金利の予想中央値は0.625%、2016年末は1.625%となり、ともに6月調査から変わらなかった。

ゴールドマン・サックス、HSBC、ジェフェリーズは12月までは利上げはないと予想。みずほ証券は、2016年までは米連邦準備理事会(FRB)が動くことはない、とみている。

米短期金利先物市場ではこの日、雇用統計を受け、FRBが利上げを来年まで遅らせるとの見方が強まった。CMEフェドウォッチによると、2015年12月の利上げ予想確率は49%となり、雇用統計発表前の57%から低下した。

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