ギリシャ巨額追加支援、IMFが必要と警告

2015年7月3日(金)05時05分

[ワシントン 2日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は2日、ギリシャが経済改革を実施せず、経済成長が予想よりも鈍化すれば、同国は大規模な債務減免のほか、欧州からの融資延長が必要になると警告した。

IMFは最新の債務持続性に関する報告書の草案で、ギリシャの政治が軌道に戻ったとしても、欧州諸国による融資は大幅に延長される必要があり、一段の譲許的融資が必要になるとの見方を示した。

ギリシャは6月29日に銀行の営業を停止、翌30日にはIMF融資返済を延滞したが、報告の草案はこうした事態が発生する前の評価に基づいている。

IMFは、ギリシャは欧州から追加的に360億ユーロ(398億9000万ドル)の支援が必要になると試算。

さらに、譲許的融資が2018年まで維持され、最も楽観的なIMFの現在の見通しに基づいたとしても、ギリシャの債務の対国内総生産(GDP)比率は2020年は150%、2022年は140%になると予想。「2012年11月に策定された債務目標達成には、GDPの30%以上に相当する債務の削減につながる債務元本減免(ヘアカット)が必要になる」とした。

また、融資条件などが緩和されたとしても、ギリシャの債務のGDP比率は向こう30年間は100%を下回ることはないとの予想も示した。

*内容を追加して再送します。

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