前場の日経平均は小反発、買い戻し一巡後伸び悩む

2015年6月30日(火)11時44分

[東京 30日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比23円05銭高の2万0133円00銭と小反発した。ギリシャ問題の混迷を背景に欧米株が急落したものの、日経平均は、前日に600円近く下落し悪材料を先行して織り込んでいたことから、自律反発の動きとなった。先物に買い戻しが入ったほか、内需株の一角も買われた。

上げ幅は一時100円を超えたが、ギリシャが7月5日に行う国民投票の結果次第では再び波乱の可能性があるとみられるうえ、今週は米重要経済指標の発表も多く、投資家は総じて様子見姿勢。買い戻しが一巡すると伸び悩んだ。上海総合株価指数の大幅続落も重しとなった。TOPIXは前場マイナス圏で引けた。

市場では「リスク回避的に内需系のセクターが買われている。指数も自律反発の域を出ておらず、マーケットには今後の海外情勢を見極めたいという雰囲気が強い」(内藤証券投資調査部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がり950銘柄に対し、値下がり794銘柄、変わらず143銘柄だった。

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