NY市場サマリー(26日)

2015年6月27日(土)08時43分

[26日 ロイター] - <為替> ユーロがドルに対して弱含んだ。ギリシャ支援をめぐる折衝を翌日に控える中、同国、債権団が言葉の応酬を繰り広げ、ユーロの重しになった。ギリシャのチプラス首相は、脅しは欧州連合(EU)の原則に反するとの認識を表明、債権団を批判した。EUのトゥスク大統領は、ゲームオーバーが近づいたとの認識を示した。

チプラス氏が対決姿勢を鮮明にしたことを受け、ユーロ/ドルは一時、1.12ドルを割り込んだ。その後、3週間ぶり安値の1.1130ドルをつけた。終盤は0.37%安の1.1163ドル。

<債券> 長期国債の利回りが約9カ月ぶりの高水準をつけた。ユーロ圏がギリシャに対し、巨額支援の凍結を解除すると提案、協議合意への期待から、安全資産とされる米国国債への需要が縮小した。ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領は、ギリシャのチプラス首相と会い、年金・税改革の見返りに11月までの資金が得られる提案を受け入れるよう説得した。

30年債利回りは一時、昨年10月3日以来の高水準となる3.26%を記録。直近の価格は1━24/32安。利回りは前日終盤の3.16%から3.25%に上昇した。

<株式> まちまちで取引を終えた。週末に予定されているギリシャと債権団の交渉を前に投資家は慎重になっている。

スポーツ用品大手のナイキは4.3%上昇し、ダウの押し上げ要因となった。昨年第4・四半期の利益が市場予想を上回ったことが好感された。一方、半導体大手のマイクロン・テクノロジーは18.2%安。前日にパソコン用の半導体価格がさらに下落するとの見通しを示したことが嫌気された。第2・四半期の収益見通しが市場予想を下回ったことも売り材料となった。

<金先物> 新規材料難の中、安値拾いの買いやギリシャの先行き不安を背景に買われ、6日ぶりに小反発して引けた。中心限月8月物の終値は、前日終値比1.40ドル高の1オンス=1173.20ドル。

<米原油先物> ギリシャ金融支援やイラン核開発問題をめぐる協議の行方を懸念した売りに下落したが、クウェートのテロ発生で切り返した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は前日終値比0.07ドル(0.12%)安の1バレル=59.63ドルと3日続落で終了。9月物の終値は0.03ドル(0.05%)安の59.97ドルだった。

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