人民元建ての金値決め、中国人民銀行が近く承認へ=関係筋

2015年6月24日(水)15時30分

[上海 24日 ロイター] - 関係筋によると、中国人民銀行は間もなく、人民元建ての金値決めを承認する見通し。今週の業界の会合で詳細が発表されるとみられている。

中国は世界最大の金生産国であり、大口消費国の一角を占める。世界のベンチマークとなっているロンドンのドル建ての金値決めが価格操作問題で揺れるなか、中国は価格形成で主導権を握ろうとしている。

人民元建ての値決めが始まれば、ロンドンでの値決めが優位性を失う可能性がある。しかし、人民元は完全な兌換性がまだ実現していないことから、2種類の値決めが当面は世界で共存するとみられている。

関係筋によると、元建て値決めの舞台となる上海金取引所(上海黄金交易所、SGE)が数週間前、値決めのプロセスに関する詳細や、参加者に適用するルール・規制について人民銀行に報告したという。

人民銀行の承認が得られれば、取引所は値決め業者を募り、年内にも開始する。15行前後の中国の銀行が当初、参加する見通しという。

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