航空会社が軒並み大幅安、シェア拡大戦略に警戒感=米国株式市場

2015年6月9日(火)07時58分

[8日 ロイター] - 8日の米株式市場で、航空株が軒並み大幅安となった。各社が利益を犠牲にしてシェア拡大を図っているのではないか、との懸念が広がった。

デルタ航空が5%下げたほか、サウスウエスト航空は2.9%安、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスは4.4%安、アメリカン航空グループは4.5%安。

米航空会社はこれまで輸送能力の削減を進め、利益率の向上を優先してきた。ところがここ数週間に、デルタやサウスウエスト、アメリカンなどが相次いで、保有機数拡大や座席数の増加計画を発表している。

レイモンド・ジェームズは、デルタとユナイテッド・コンチネンタルの評価を「ストロングバイ」から「アウトパフォーム」、アメリカンを「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」に引き下げた。

レイモンド・ジェームズのアナリストは、リサーチノートで、航空各社は輸送能力の抑制は続けるが、「米経済成長が予想より弱いため、航空業界の回復は当初見込みをやや下回る可能性がある」と分析した。

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