東京マーケット・サマリー(8日)

2015年6月8日(月)18時38分

<外為市場>

午後5時のドル/円 は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル安/円高の125円前半。ドルは前週末に米雇用統計の強い数字を受けて急上昇したが、週明けアジア時間には一服感が強まった。午前中は利益確定売りが先行し弱含んで推移。午後にかけジリジリと値を戻したが、上昇に勢いはつかなかった。夕刻に入ると、一時125円を割り込む場面も見られた。

<株式市場>

東京株式市場で日経平均は小幅続落となった。5月米雇用統計が市場予想を上回る内容となりドル高/円安が進行。国内では1━3月実質国内総生産(GDP)2次速報が大幅上方修正となったことも好感され、朝方は買いが先行した。だが欧米金利の動向などへの警戒感から利益確定売りに押され、指数は一時2週間ぶりの安値を付けた。後場に入ると日銀によるETF(上場投資信託)買いへの思惑が広がり、一時プラス圏に浮上した。

東証1部騰落数は、値上がり856銘柄に対し、値下がりが875銘柄、変わらずが154銘柄だった。

<短期金融市場> 17時41分現在

無担保コール翌日物金利の加重平均レートは、速報ベースで0.073%になった。

主な取り手は地銀、信託、証券など。朝方は一時0.075%で出合いを付ける場面があった。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レート(平均)は0.070%と高め。新発6カ月物国庫短期証券(TB/537回)の入札で、最高落札利回りはマイナス0.0039%、平均落札利回りはマイナス0.0079%となった。市場では最高落札利回りが0%近辺になるとの見方もあり、予想より強い結果となった。需給は引き締まる方向にある。ユーロ円3カ月金利先物は小動き。

<円債市場> 

長期国債先物は反落。前週末の海外市場で、5月米雇用統計の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利上げに踏み切るとの見方が強まり、安全資産とされる米債が下落した流れを引き継いだ。ただ、中心限月交代に絡む買い戻しが入り、売り一巡後は下げ幅を縮めた。ショートロール優勢の中、カレンダースプレッドは拡大傾向となった。

現物債も弱含みで推移。あすの超長期ゾーンを対象にした流動性供給入札を意識した業者の持ち高調整が超長期債で見られたほか、中長期ゾーンでは国内銀行勢などのポジション調整が観測されていた。もっとも、週明けで様子見ムードとなった投資家が多く、取引に厚みを欠いた。朝方発表された一連の経済・景気指標の影響は限られた。

<CDS市場>

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、指標のiTraxxJapanシリーズ23が今週、ワイド化優勢となりそうだ。米利上げが現実味を帯びてきたことで、米CDS指数にワイド化圧力がかかりやすくなっており、シリーズ23は連動性を強める公算。ただ、ワイド化したとしても、シリーズ23の場合は指数を構成する個別銘柄がワイド化する決定的な理由が乏しいだけに、小幅なワイドニングにとどまるとみられている。

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