企業向けサービス価格プラス幅拡大、広告・宿泊・貨物上昇=日銀

2015年5月26日(火)09時55分

[東京 26日 ロイター] - 日銀が26日に公表した4月の企業向けサービス価格指数は前年比0.7%上昇した。一部サービスで消費税の引き上げが昨年5月以降にずれ込んだ影響を除くと、前年比0.5%上昇し、3月より0.1ポイントプラス幅が拡大した。広告や宿泊、貨物輸送などが指数を押し上げた。一方、高速道路料金や内航貨物輸送などは下落した。指数の前月比(消費税の影響除く)は0.2%の下落となり3カ月ぶりのマイナスとなった。

全147の調査対象品目のうち73が前年比で上昇し、下落品目数(37)を上回った。3月よりも下落品目数が減少したため上昇品目数と下落品目数の差は35と3月の26から拡大した。

品目別では、昨年消費増税の影響で落ち込んでいた新聞・テレビ広告が前年比プラスに転じたほか、ホテル宿泊サービスが外国人旅行者増加などでプラス幅を拡大した。労働者派遣サービスも、自動車向けの技能工不足などでプラス幅が拡大した。貨物輸送も運転手不足を背景にプラス幅が拡大した。

一方、高速道路料金は昨年の実質値上げ一巡で前年比マイナスとなった。金融手数料やリースもプラス幅が縮小した。

*内容を追加します。

(竹本能文)

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