インタビュー:ギリシャ、もう時間稼ぎできない=ドイツ連銀総裁

2015年5月22日(金)22時23分

[ベルリン 22日 ロイター] - ドイツ連銀のワイトマン総裁はロイターの書面インタビューに応じ、ギリシャ経済安定化は同国政府次第と指摘、これ以上ギリシャに時間稼ぎをさせることはできないと訴えた。

総裁は「ギリシャが持続可能な形で安定できるかは決定的に重要」と指摘。「そのためには、競争力改善やしっかりとした財政、行政構造の改良が必要だ。国際通貨基金(IMF)もこの点を的確に指摘している。ボールは明らかにギリシャ政府側にある」と述べた。

ドイツ国債利回りの上昇など、最近の一部金融市場の変調について、総裁は極端な動きの修正局面との認識を示した。「ボラティリティがこうした異例の低水準からシフトすることで、金融市場のリスク意識が再び高まりやすくなる可能性がある」と述べた。

欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)については、自身の懐疑的な見方は周知の通りと指摘。その上で「ECB理事会の信頼性の観点で見れば、すでに決定されたこうした事項に対し、常に疑問を投げ掛けてもほとんど効果がないだろう」と語った。

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