ヘルスケア企業の決算などに注目＝今週の米株式市場

［ニューヨーク　２４日　ロイター］ - ２７日に始まる週の米国株式市場は、ヘルスケア業界の主要企業が発表する決算に注目が集まる見通し。ブリストル・マイヤーズ・スクイブ、ボストン・サイエンティフィック、メルク、ファイザー、ギリアド・サイエンシズ、セルジーンが第１・四半期決算を発表する予定。

Ｓ＆Ｐヘルスケア指数は年初来で８．７％上昇し、他のセクターを上回っている。２００８年以降の上昇率は１７９％で、これに対してＳ＆Ｐ総合５００種は１３５％となる。２３日の米株式市場では、ヘルスケア関連株が堅調に推移したことをを背景に、Ｓ＆Ｐ総合５００種が取引時間中の最高値を更新したほか、ナスダック総合指数は終値ベースで最高値を更新した。

ヘルスケア業界は、相次ぐＭ＆Ａ（合併・買収）や高齢化で需要が高まるとの見方などから、投資家の関心が高まっている。

ただ、オプション市場のトレーダーはヘルスケア関連株の下落の可能性に備えている。株価下落時のリスクヘッジが可能なプット・オプションの取引は４月に入り拡大している。

このほか注目されるのは、米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の声明発表（２９日）、米アップルの１─３月期決算発表（２７日）、厳しい内容が見込まれる石油関連企業の決算発表など。