NY市場サマリー(24日)

2015年4月25日(土)08時10分

[24日 ロイター] - <為替> 米耐久財受注統計で民間設備投資の減速が示されたことで、ドルが売られる展開となった。

このところ米国では小売売上高や住宅着工のほか、雇用関連の統計も軟調となっており、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ開始時期が後ずれするのではないかとの観測も出ている。

ユーロ/ドルは一時は2週間ぶり高値となる1.09ドルまで上昇する場面もあったが、ギリシャ支援交渉進展への期待が後退するに従い上げ幅が縮小した。

<債券> 国債価格が上昇した。3月の米民間設備投資の先行指数がさえず、連邦準備理事会(FRB)は来週、利上げ時期が近いと示唆しないとの見方が広がった。

市場関係者によると、ギリシャと債権団の債務交渉も事態打開に至らず、安全資産とされる米国債への需要が集まった。

指標10年債の利回りは週間で上昇、過去4週間のレンジ(1.80━2.01%)中心付近となった。

<株式> 続伸して取引を終えた。良好な企業決算が好感され、ナスダック総合指数とS&P総合500種は過去最高値をつけた。

米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは14.1%上昇し、過去最高値をつけた。第1・四半期の収益が市場予想を上回ったことが好感された。

インターネット検索大手の米グーグルも第1・四半期が増収増益だったことを買い材料に、株価が2.9%上昇。

米マイクロソフトは業績が市場予想を上回り、株価は10.5%上げた。

<金先物> 世界的に堅調な株式相場などを眺めてリスク選好が強まり、反落した。中心限月6月物は3月19日(1169.00ドル)以来、約5週間ぶりの安値で終了した。

ただ、取引序盤までは急速に値を落としたものの、後半の下げの勢いは限定的となった。翌週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、利上げ時期をめぐる当局の姿勢を見極めたいとの思惑から、一段の下落には至らなかった。

<米原油先物> 利益確定の売りなどに反落。ただ、週間では2.53%高となり、これで6週連続のプラス。

戦闘が続くイエメン情勢を手掛かりに、早朝までの時間外取引は底堅い値動き。しかし、 立ち会いが始まると一転して売りが膨らみ、午前の早い段階で一時56ドル台半ばまで下落した。中盤以降は対ユーロでドルが軟調する中、じりじりと下げ幅を縮めた。

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