欧州株式市場サマリー(24日)

2015年4月25日(土)06時34分

[24日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸。産業用金属が大きく値上がりしたことで鉱業株が上昇したほか、英国からの本社移設を検討するとした英金融大手HSBCホールディングスが買われ銀行株も値を上げた。

鉱業株指数は1.83%上昇した。銅価格が1.7%上昇したほか、アルミニウムとニッケル、亜鉛も1.0%から2.5%の値上がりとなった。これを買い材料に、資源大手のアングロ・アメリカンとBHPビリトン、資源・商品取引大手グレンコアは1.9%から2.6%上昇した。

HSBCは2.9%値上がりした。英国での規制強化などを理由に取締役会が経営陣に対して最適な本拠地の検討を要請したことが好感された。銀行株指数は1.78%上昇した。

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。好調な経済指標や企業決算を受け市場心理が好転したほか、ギリシャ債務問題をめぐる交渉での合意期待がギリシャの株式相場を押し上げた。

FTSEユーロファースト300指数は6.01ポイント(0.37%)高の1626.83。DJユーロSTOXX50種指数は16.08ポイント(0.43%)高の3713.96だった。

ドイツのIFO経済研究所が発表した4月の独業況指数は2014年6月以来の高水準となった。これを買い材料に、ドイツのクセトラDAX指数は0.74%上昇し、最近つけた過去最高値に近づいた。

フランスの自動車メーカー、ルノーは、第1・四半期の収益が大幅に増加し、株価が3.7%値上がりした。欧州の自動車市場が上向いたことで、ロシアにおける売上げの急減や新興国市場向けの不振を十分以上に補った。

ギリシャの主要株価指数は3.39%上昇。ドイツのメルケル首相が、ギリシャの債務不履行を避けるためのあらゆる努力が必要だと述べたことが、市場では前向きだと受け取られたようだ。

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